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1. 活動概要
1.1 研究経過
民間用小型航空機の登録機数が、我が国でも増加してきた。特にヘリコプターの登録機数が固定翼機を上回り、1996年現在約1200機(公共団体/民間用)となっている。
一方でヘリコプター同士の衝突事故や墜落事故が目立ってきた。我が国においても米国などと同様に、小型機の安全運航のための運航管理システムの構築を早急に整備する必要がある。
そのためには、衛星航法を利用した航法(N)を行い、航空衛星などの通信(C)を利用し、地上にて運航を監視(S)することが重要であり、大型機のFANS構想に相当する簡易なシステムを小型航空機、特にヘリコプターに対して適用すべく、本委員会で調査研究・開発を行った。
本委員会では、平成6年度から3年度計画で、以下の活動を実施した。
まず、平成6年度は以下のような米国その他海外の動向調査を実施した。
(1)小型機の運航管理と通信全般の現状や、米国における大型機用のACARS開発動向と問題点の調査。
(2)INMARSATによるサービスの将来動向調査。
(3)GNSS実用化計画、精度/信頼性の問題点調査。
(4)米国におけるIFR運航に適合する技術標準規則に関する調査。
以上の調査を受け、我が国のヘリコプターの運航形態の分類、機種ならびに機上装備やユーザーニーズの調査を実施した上で、我が国の小型機用SATCOMの将来動向を検討し、機上システムを構成する機器について、海外の開発状況や問題点を整理した。
その結果、ICAOの活動や米国での開発状況を、今後も重視する必要があり、現在我が国で独自に開発すべき項目を検討した結果、パイロットが直接操作・認識するマンマシンインタフェース部分を構成する装置の試作を行い、我が国独自の小型機用SATCOM機上装置を構築するため要件の整理と、基礎データ収集を行うこととした。
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